丹後ちりめんの産地“丹後地方”は、京都府の北部、日本海側に面した丹後半島一帯をいいます。
丹後産地は我が国最大の絹織物産地で現在、日本で生産される和装用白生地織物(きものの生地)の約60パーセントを生産しています。また京都・西陣の生産基地として帯、ネクタイ、インテリアなど先染織物の製織や、永年にわたり培った丹後ちりめんの技術を活かし、帯揚げ・半襟・風呂敷・ショール・スカーフなどの小物織物、広巾織機を使いシルク服地・ポリエステル服地・その他シルク、ポリエステル、レーヨン、ウールなどを複合させた服地を製織しており、和装・洋装問わず、織物素材総合産地として日々プレゼンテーション活動を行っております。これら丹後で製織された織物は、組合の直営工場などで加工され、厳しい検査体制のもと品質の保持・向上がなされ、京都・室町を中心に全国の集散地へ販売されています。また、織り技術の向上は勿論のこと、織物の機能性・市場性を高めるための研究・開発を行うと同時に、丹後産地で生産された様々な織物を一堂に展示発表する催事を、一年に一度京都市で活発な商談の場として開催しています。そして丹後産地では現在、付加価値を高める取組として、シルクがもつ欠点を補うための耐スレ加工(ハイパーガード)、黄変防止加工(サニーライク)、防菌・防臭加工(ハイジ加工)など様々な特殊加工を組合直営工場において織物、素材に施すとともに、無地染めを中心とした染色加工、丹後の染色家による友禅染めがなされています。 丹後産地は「最高級の織と染の総合産地」としてさらなる飛躍をめざしています。
(This host) = https://wiki.joy-mix.com