SELP(セルプ)とは、働く意欲がありながら、障害などの理由により一般の事業所に就職することが難しい人々のための就労の場のことです。
1995年に、授産施設に変わる新しい名称として社会就労センター協議会が作った名称です。自助自立を意味する英語「SELF HELP」からの造語であり、ハンデに負けず社会自立を果たそうとする人たちの決意がこの言葉には込められています。
現在、日本には8,000を超える社会就労センター等が存在していて、これらの施設では障がい者の自立を支援するために、様々な事業に取り組んでいます。
大規模なクリーニング業・印刷業を行っている施設もあれば、企業の仕事を引き受けて部品加工や細かい手作業を得意としている施設もあります。また自主製品の製造を行っている施設もあります。
日本セルプセンターは、経済活動を展開する会員施設が集い、近代化や共同事業によってSELPの精神をより積極的に行っていくことを目指した事業振興センターです。
会員施設が製造販売している自主製品販売活動支援のために、様々な活動を行っています。
SELPの広告塔としての役割、障がい者就労支援のネットワーク化と事業運営費確保を目的に、SELP自動販売機設置事業を展開しています。
収益金の一部は、利用者の工賃アップや、各都道府県のセルプセンター、及び 都道府県組織の事業振興にも役立てられています。
官公需・民需からの大量受注に対応するために、同じ作業を行う全国のセルプ会員施設が共同で実施している事業で、日本セルプセンターが前身の中央授産事業振興センターとして発足されるに至った大切な活動です。
現在は縫製部会の白衣やウェス部会の共同受注、農産部会のグランドカバー事業などがあります。